TU-879SVの再改良(^_^;)
基板を痛めるのがいやでもういじらないと決めたはずのTU-879SVですが、ちょっと気になる情報が耳に入ってきました。
本来、無極性のオイルペーパーコンデンサーにも方向性があるというのです。
そういえば、JB300BVer3 を購入するときにカップリングコンデンサーをJENSEN製に交換してみようと、予め一緒に購入しておいたのですが、その時にサンバレーの大橋さんからいただいたアドバイスに
「使いこなしのポイントとしてはケースをご覧いただき黒線の入っている側を6BQ5プレート側(線の無い側を300Bグリッド)側にして頂くことです。」
というのがありました。
キーワード「カップリングコンデンサーの方向性」で検索してみると、
藤本氏のブログ や キット屋店主の大橋氏の日記 などがヒット。
藤本氏のブログから勝手に引用(藤本さんごめんなさい)
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マランツオリジナルのオレンジドロップ、マッキンオリジナルのブラックビューティーには巻き終わり側にラインが入っており、必ず巻き終わり側から巻き始め側に信号が流れる様に使ってあるのだ。
しかし、それを守らずにメンテナンスされた物は、例えオリジナル機器で有ってもデタラメな音場と左右の位相の狂いによるレンジの変化となって耳に届いて来るのである。しかし、「その差は計測器には現れない」から始末に悪い。
部品の方向性については、メーカーの技術屋さんであっても否定する人は多い。
では、何故なのだろうか?
計測しても差が出ないからと言う様な人は論外として、ステレオ音源を耳で聞く限り、信号の通過経路にあるコンデンサーやコイルには必ず方向性がある。
コイルは認めるけれども、コンデンサーは認めないという人も多い。
しかし、積層コンデンサーは別として、巻いてあるコンデンサーの等価回路には必ずコイル成分が有る事を、その人達はどう説明するのだろうか?
もう一つ良い例がある。
現在ではもう存在しないので、書いても問題ないと思うから書いてしまうが、それはLUXKITである。
同社のキットは、安くて音が良かったので随分流行った。私が感心したのは、カップリングのフイルムコンデンサーにマジックでマーキングしてあり、説明書に方向性を管理する様指示してあった事である。
ここで大事な事は、部品メーカーがフイルムコンデンサーの巻き終りにマーキングを付けなくなった事と、それを製造後にチェックしてマーキングしてあったと言う事だ。
それは、視覚的には判断できないのだから、多分私と同じ方法でチェックしていたのだろうと思う。何故そこまで手間の掛かる事をやっていたのか?それは音質に重大な影響を及ぼすからに他ならない。
逆に言えば、オーディオ機器の音質を悪くしたのは、紛れも無く巻き終わりのマーキングをしなくなった「コンデンサーメーカー」なのである!
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また、キット屋店主の大橋氏の日記にも同様のことが書かれています。
TU-879SVのカップリングコンデンサーを東一電機株式会社のオイルペーパーコンデンサー「Vitamin-Q」に交換したときには、方向など気にしなかったことを思い出しました。
「Vitamin-Q」の方向性には全く無頓着であった。 | |
この 「Vitamin-Q」は、どちらが巻き終わりなのだろうか? 印がないぞ~~ |
大橋氏の日記には、「高感度なデジタルテスター(0.5ミリボルトオーダー以下のAC電圧が適正に測定できるもの)或いはミリバルがあれば、測定で分かる」とあります。
しか~~し、我が家にはあいにく両方ともありません。
ではでは、更に検索をしてみました。
キーワード「ペーパーコンデンサーの巻き終わり」で、2番目にヒットしたサイト Pochi III には今回使用した「Vitamin-Q」と全く同型のコンデンサーをオシロスコープで測定されていました。
写真が暗くて、鰐口クリップの色が分かりにくいのですが、どうもアルミ色をしている側に赤色の鰐口クリップ、黒色モールド側に黒色クリップを繋いで測定しているときに誘導雑音の量が大きくなっているようですから、アルミ色をしている側が電極箔の外側になった方(巻終り側)ということのようです。
写真で示すと、左のようになると思います。 実際に普通のテスターの抵抗レンジで、リード線とアルミ色の部分が導通ありとなりました?。 |
そこで、改良後のTU-879SVのカップリングコンデンサーの方向を確認してみると・・・・
あらら、見事にC5・C6とも逆になっています。
早速、ハンダを吸い取って方向を逆にしました。
分かりにくいかも知れませんが C5・C6とも逆にしました。 |
カップリングコンデンサーの方向を逆にして、音を聴いてみました・・・・。
私の耳及び装置では、正直違いは分かりませんでした(^_^;)
そのうちに違いの分かる男になるのかなあ(笑)
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2011/07/20 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:TU-879SV