幸せな耳、不幸な耳

約1ヶ月前に健康診断を受けてきたのですが、その結果通知が来ました。
超個人情報なので、詳しくは報告できません(笑)

検査項目の中に「聴力検査」と言うのがあります。
皆さんもご経験があると思いますが、低周波発信器のような装置の音をヘッドホンで聴いて、聞こえたらボタンを押すと言う検査です。

左右の耳で、低い音と高い音を聴くのですが、通知書を見てみると1000Hzと4000Hzで検査しているようです。

人間の耳に聞こえる周波数はおよそ16Hz~20kHzの範囲とされていますので、4kHzの音が聞こえないようではオーディオマニアとしては寂しすぎます(笑)

「人間の聞こえる周波数」でちょっと調べてみたところ、色々と実験されていて、とても興味深いものが多いです。

可聴周波数の調査 年齢別調査 という調査をされた結果が公開されていました。
少ないサンプルなので参考程度にしかなりませんが、どうも普通の人は40台後半から急激に高音域が聞こえなくなるようです。

補聴器の助けを借りなくても人の話し声が聞こえれば、普通に生活する上で困ることはないよでしょうが、この年齢に該当してしまったオーディオマニアにとっては、とても悲しい現実です。
訓練によって、高音が聞こえるようにならないものでしょうか?

一説によると、単音では聞こえない高音も低い音と同時に発音されると聞こえたり、スーパーツイーターのように本来聞こえない周波数帯域が再生される音楽に影響を及ぼすということは言われています。

健康診断の聴力検査では異常がなかったものの、実際どれだけの高音が自分は聞こえるのだろうと少々心配になってきました。

しかし、本格的な測定機器など持っているはずがないので、お遊び程度でいいので、何かないかとまた探してみました。

おもしろいプログラムを公開されている人がいました。

 可聴周波数域チェッカ というものです。

早速ダウンロードして、遊んでみました。

オンボードのサウンドチップで液晶ディスプレイのスピーカーから発音させての実験ですから、そもそもそんなに高い周波数の音がでるのかという疑問もありますが、とにかくやってみました。

音量はソフト側も液晶ディスプレイ側も最大にしました。

何度かやってみましたが、私の耳で聞こえる最高周波数は「15450Hz」という結果になりました。
ちなみに私の家内にも試してもらいましたが「15500Hz」まで聞こえるようでした。

50Hzの差で負けてしまいました(T_T)
家内は満足そうでした(笑)
私と家内の年齢差からすると「健闘しているほうじゃないか!誤差の範囲や~~!」と負け惜しみで応酬したのは言うまでもありません。

先の可聴周波数の調査 年齢別調査 からすると、ごく普通の聴力なのかも知れません。

いや、オーディオレベルの再生環境(もっといい再生装置、もっといいスピーカーやヘッドホン)を使えば、まだまだ高い音まで聞こえるかも知れないと内心思っているところです。

でも、厳しい現実が待っているとこの先「オーディオ」を楽しめなくなるので、この話題はこれ以上追求しないことにします。

「普通」に聞こえる耳なので幸せな耳だと思います。

高音域が聞こえすぎて困っている女性の話を聞いたことがあります。

少し前にテレビを薄型液晶テレビに買い換えた時、女性が使い慣れたメーカーの液晶テレビを希望して販売店が設置していき、夜になってテレビを観ていると、「キ~~ン」という音が気になって気持ちが悪くなる症状が現れました。

販売店の店員さんはその女性宅へ行って、普段女性がテレビを観ている位置で確認しましたが異常な音は確認できません。
念のため、テレビの初期不良かも知れないと、同メーカーの同じ商品に入れ替えました。

結果は全く同じで、「キ~~ン」音がうるさくて、テレビに集中できないということです。

販売店はその液晶テレビを自社に持ち帰って点検してみました。
テレビから1m程度離れた位置から数人でテレビを観ても、だれも「キ~~ン」という音を確認することはできません。
もしやと、その中の一人が、テレビの裏側のキャビネットへ耳をくっつけてみると、確かに「キ~~ン」という高周波音がしています。

念のため、その販売店にある別のメーカーの同サイズの液晶テレビの裏側のキャビネットへ耳をくっつけてみると、ほとんど「キ~~ン」という音は確認されません。

店員さんはその別のメーカーのテレビを女性宅へ持って行きました。
その後、その女性からクレームが来ることはありませんでした。

販売店は、その「キ~~ン」という音がするテレビのメーカーへ問い合わせましたが、そんな事象は報告されていないという回答だったそうです。

その女性は、犬のような高い音まで聞こえる聴力の持ち主だったのでしょう。
しかし、そこまで聞こえると普通に生活していてもノイズが聞こえすぎて困ってしまうのではないでしょうか?

ある意味で「不幸な耳」なのかも知れません。

死ぬまで普通に聞こえる耳でありたいものです。

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